7月の薬草(ヤブカラシ)

朝倉、東峰村、日田市で水害にあわれた方々には心からお見舞い申し上げます。

7月5日からの大雨が上がり、今度は猛暑。強い日差しに、木々や草花は猛烈な勢いで成長しています。山の色は濃く、「万緑」という季語がぴったりの季節です。

我が家があるマンションは、只今修繕工事中で、ビルを囲む足場が組まれていますが、その足場に瞬く間にヤブガラシが3階まで這い上がり、今花を咲かせ始めました。この生命力の凄まじさには閉口しますが、よく見ると花は可愛らしく、花瓶にいけているとあの籔枯らしとは気づかないでしょう!!

 

 

ヤブガラシブログ用
ヤブガラシ(藪枯らし)Cayratia japonica    ブドウ科

生育場所:平地、丘陵地に普通に生えるつる性多年草

利用部位:根茎、根;烏藪苺(ウレンボ)

民間薬:利尿、乳房の腫れに煎服,ハチやムカデに刺された時に生汁を外用

 

茎は成長が早く、他の植物にからみつき、葉は鳥足状複葉で小葉は5枚、夏に葉えきに薄緑色の小さい花を多数つけます。

和名は藪を覆って枯らしてしまうほどの勢いのよさから。また別名ビンボウカズラ(貧乏葛)ともいわれ、庭の手入れどころではない貧乏人の庭に生い茂るからとか。庭付きの家に住める人が貧乏とは思えないのですが・・・それにしても、ひどい名前です。

四王寺に、また我が家のそばの薮にも茂っています。