12月の薬草(タネツケバナ)

今年もおしつまりました。

年末の慌ただしさで、花を見る余裕もなく過ごしてしまいました。

薬局も大掃除を終えて、同じ香椎商店会のアイノ写真館がもうすぐ閉館するとのことで、記念写真を撮影してもらいました。年明けの出来上がりが楽しみです。

 

さて、今度は自宅の大掃除。

ベランダに出てみると、冬枯れの牡丹の鉢の根元にとても小さな白い花を見つけました。

夏場に緑の葉、いったい何の種が飛んできたのか、抜かずにいた分です。

本当は稲籾の水につけて苗代の準備をする頃に咲く花での命名のはず。今年の冬は暖かいですね。

あんまり可愛いので、小さな花器に水を這ってステージ(腰窓)に置いてみました。

 

 

 

タネツケバナ(種漬花)Cardamine scutata   アブラナ科

 

生育場所:水田などの水辺に群生する越年草

利用部位:種子、全草

民間薬:利尿、咳止めに乾燥した種子を、尿道炎や膀胱炎に全草を煎服

 

和名の由来は種籾を水に浸けて準備するころに咲くことから。確かに志賀島でも春早い時期に見ることができました。

草丈30cmほどで茎の下部から分枝して、春、茎頂に小さな白い4弁花をつけます。葉は7cmほどの奇数羽状複葉ですが、花が咲くころには根生葉はなくなります。

また、細長い果実は熟すと皮が勢いよく反転して種子を飛ばして繁殖します。この繁殖力の強さを馬に見立てて、「種付け馬」が転訛して「タネツケバナ」になったという説もあります。

若葉はサラダやお浸しにも美味しく食べることができます。