茶の湯ワークショップ(その4)

9月はいよいよ風炉に釜を据えて、薄茶の平点前に挑戦!!

台風がふたつ続けざまに通り過ぎた後、季節も一気に進み、エアコンなしでお稽古ができるようになってきた。

初めての柄杓、蓋置に四苦八苦しながらも、道具を清める段になると、ほっとした様子で少し慣れ始めて帛紗捌きに。まず今月は前半のお茶を点てるところまで。

 

畳を敷き替えて、床に扇子を飾ったら花入の背の高いものは不釣合い、で、使ってない醬油さしを見つけ出して桔梗と女郎花を切ってみた。

 

 

茶の湯ワークショップ(その4)

 

扇子について

夏の風物詩の団扇、中国から日本に入ってそれを平安時代に折り畳み式にしたのが扇子で、もともとは儀礼用具でした。茶の湯での必需品の扇子はあくまでも礼を表現するためのもので、あおぐために使ったりはしません。客が持参する扇子は、主である亭主と客との結界を示す役割をもっているからなのです。

挨拶や拝見のときに前に置き、定座に着いたら背の方に置きますが、正客は扇子の要が上座(一般には床)の方に、連客は下座の方に向けます。亭主の時、扇子は持ちません。お点前をするとき、扇子は持たずに帛紗を腰につけて、さあ始めましょう。

 

茶席の道具:茶杓

お茶を救い出すための道具の茶杓、代表的には竹、それ以外にも桑、梅、桜、そして象牙で作ってあります。

象牙、竹の節なしを真(しん)の茶杓、竹の切止(きりどめ)にあるもの(元節(もとぶし))を行(ぎょう)の茶杓、今使っているのは竹の中節(なかぶし)のものですが、これや木で作ったものを草(そう)の茶杓とし、お点前が進むにしたがって、茶杓の種類も変わります。

竹や木の茶杓は茶人なり武将たちが、自分で削ったもの。それぞれに銘があり、その個性を味わうことも楽しみのひとつです。

 

【明(めい)歴々(れきれき)露(ろ)堂々(どうどう)】

中秋の名月の景色、それは明らかにはっきりと顕われていて、隠すところなどすこしもない、という意味。

言い換えれば、世の真理と呼ばれるものはどこかに隠れているわけではなく、最初からありのままに現われていて、それに気付く心こそが大切であると・・・