9月。
例年なら薬草観察の季節で毎週末、予備調査も含めて予定が入るのだが、今年は皆無。
その代わり、ゴルフ場でひとり薬草観察を楽しんでいる。
今日はクズ、ヤマハギ、そしてヤクシソウに出会えた。
クズ
ヤクシソウ
でも、この3つはもうすでに今月の薬草に登場しているので、今回は茶席で出会ったサイヨウシャジンを取り上げよう。
サイヨウシャジン(細葉沙参)Adenophora triphylla キキョウ科
生育場所:山野
利用部位:根;沙参(シャジン)
漢方処方:沙参麦門冬湯、勝勢散
初秋、ススキの原にたくさんの淡い紫色の釣鐘状の花を咲かせます。
その花は1㎝程度で先がすぼまり、雌しべが突き出しています。まっすぐ伸びた茎の下のほうには3~4枚の葉が輪生して、その葉の形もやや幅の広いものから細いものまで多様です。
変種のツリガネニンジンとともに日本および韓国で沙参として使用されていて、若菜は山菜としても人気があります。「山で旨いのはオケラにトトキ」と唄われたそうで、トトキとはツリガネニンジンのことです。名の由来はシャジンの細葉形という意味です。
長谷ふれあいロードでも四王子山、油山でも見ることができました。