世の中は少しずつwith コロナへとシフトしているが、まだ大勢での薬草観察ははばかられる。それで、もっぱらお茶とゴルフで休みを過ごしている。
桔梗が終わってからは茶花にも苦労している。近くの花やさんでヤブランの鉢を見つけて、即購入。何とかお茶のお稽古に間に合った。
三日月山のヤブラン
そんな時、「師匠から男池に来てる」とナギナタコウジュの写真が送られてきた。
そういえば、4年前の薬草観察では、崩平山でやっと会えたナギナタコウジュがびっくりするほどの群生だったことを思い出した。私たちはコロナに振り回されているけれど、草花はいつものように季節を巡っている。そのことが身にしみる。来年はたくさんの花たちと逢いたいものだ。
ナギナタコウジュ(薙刀香薷)Elsholtzia ciliate シソ科
崩平山のナギナタコウジュ
生育場所:山地、道端に自生する一年草
利用部位:全草;香薷(コウジュ)
漢方処方:香薷飲
それまで出会えなかったのに、10月の崩平山では道の両側いっぱいに咲き誇っていました。
草丈30~60㎝、茎は下の方から枝分かれしながら伸び、少し毛があり、四角い稜があります。葉はシソの葉の特徴をもつ先のとがった粗い鋸歯のある卵形で対生です。秋に枝先に一列に淡紫色の唇形の花をびっしり咲かせます。
この花の様子が薙刀のように片面にだけつき、独特の芳香があります。中国の薬草の香薷(コウジュ)はこの植物ですが、和名はその形からナギナタコウジュとなりました。