11月の薬草(シイタケ)

秋も深まり、朝夕の冷え込みで今年の紅葉は美しい。秋の実りも栗、柿、新米、みかん・・・・そして、きのこ。

ここ福岡ではきのこ狩りは一般的ではないが、東北地方では秋の大きな楽しみと聞く。学生時代、中毒の講義で西はふぐ、東はきのこの中毒が多いと聞いたことを思い出す。

今やしめじやえのき、エリンギは工場で作られる時代。しいたけも私がものごごろついたときには、すでに人工栽培が一般的になっていて年中手に入るものだったが、それ以前は秋の産物だったのだろうと思いをはせる。

干し椎茸にはカルシウムの吸収を促進するビタミンD3がたっぷり。「医食同源」日頃の食事にうまく取り入れたい食材のひとつだ。

私が贔屓にしている香椎駅前のうどんディーラーでは椎茸の甘煮が美味で、それの入った加薬うどんは人気メニューとなっている。

 

 

 

シイタケ(椎茸) Lentinula edodes   ツキヨタケ科

 

 

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生育場所:山林の広葉樹の枯れ木、倒木、切り株などに生育する担子菌類

利用部位:子実体;香蕈(コウジン)

民間薬:高血圧、動脈硬化に煎服

 

おなじみの美味しいきのこの代表のしいたけ。また、干すことで旨み、香りが増し、ビタミンDの含有量も増えます。江戸時代から半栽培はされていましたが、20世紀になって人工栽培の方法が確立され、日本で最も生産額が多いきのことなり、私たちの食卓を賑合わせてくれます。その上、食物繊維、ミネラルが豊富な低カロリー食で、高血圧、動脈硬化への効果も期待できるとなれば、今後もっと利用すべきものですね。

男池で自然の椎茸に出会いました。