4月の薬草(キランソウ)

気持ちのいい青空。久しぶりに長谷ダムへと出かけた。

公園ではたくさんの家族連れがテントを張ってのんびりと過ごしている。

その姿を横目に慣れ親しんだふれあいロードへ。

コナラクヌギタブノキ、そしてアカメガシワの新芽が瑞々しい。

 

 

橋の手前ではアキグミの花が満開。

 

 

橋を渡るとナワシログミサルトリイバラハリギリ・・・でも、花や実の季節ではない。

ムベの若い葉が柔らかい。おお、花も・・・・

 

 

先へ進むと・・・・

なんと、フデリンドウが顔を出している。初めてこの長谷ダムふれあいロードで薬草観察をした時に、たくさんのフデリンドウに出会えて、それが嬉しくてこの場所が好きになった。でも、その後はなかなか会えずにいたのに・・・

 

 

カーブを曲がると、シャクの花の群生。

 

 

そして、いつもの場所にキランソウの花。

この場所で観察を始めて8年目。キランソウは数株しか見ることができないまま。でも、毎年姿をみせてくれる。

どうぞ、この先もキランソウが見られる環境でありますように。

 

 

ランソウ(金瘡小草)Ajuga decumbens   シソ科

生育場所:山野に多くみられる多年草

利用部位:全草;キランソウ

民間薬:咳、去痰、解熱、下痢止め、健胃に煎服

 

地面にはりつくように広がり春早い時期に濃い紫の小さな花を咲かせます。別名「地獄の釜の蓋」は蓋のように広がる様子からとも、この薬効から地獄に蓋をして助けるという意味ともいわれています。

茎は四方に広がり長さ5~15cmで紫を帯び、根生葉はロゼット状で長さ4~6cmでゆるやかな鋸歯があります。一方茎葉は1~3cmで対生、卵形です。春、濃い紫色の唇形の花を咲かせます。

「き」は紫色の古語で「らん」は藍色の意味で花の色からの命名です。又、弘法大師が薬になることを教えたことから「弘法草(こうぼうそう)」とも。

三日月山登山道でも霊園に近いところで、また長谷ふれあいロードで見ることができます。