5月の薬木(キリ)

今年のゴールデンウィーク。昨日今日といい天気。

私は遠出の予定もなく、昨日は久しぶりにどんたくのパレードを見たり、博多の森でアビスパ福岡を応援したり、そして今日は長谷ダムふれあいロードへ。

5月26日には市民向けの薬草観察を予定しているので、その下見を兼ねて歩いてみた。

アカメガシワやナワシログミ、アカマツは新芽を出して勢いがある。でも、残念ながらナワシログミの実はついてない。

今まであまり目立たなかったノイバラやミツバアケビ、スイカズラなどが崖の上から蔓を伸ばしている。

ハリギリは新しい株が育っていた。そして、シャクは花が咲き始めている。

でも、キランソウやチガヤは見られず・・・・

観察のゴール地点のイタドリとタラノキを確認して、もと来た道を振り返ってみると、なんと桐の花が。ここ数年は花に出会えず、もうダメかと思っていたが、ちゃんと命をつないでいた。そして、大きな桐の枝を傘にして、エゴノキも咲き始めていた。残念ながら、数年前の勢いはないものの、久しぶりにこの2つの競演をみることができた。


キリ(桐)Paulownia tomentosa   キリ科

生育場所:山地、栽培もされる落葉高木

利用部位:樹皮;桐皮(トウヒ)、葉;桐葉(トウヨウ)

民間:いぼに生の葉の汁を患部に塗る、やけどに煎液で洗う。利尿に煎服

桐と言えば箪笥、これは狂いがない、耐湿、耐乾性で燃えにくい、木目が美しいなどの桐材の性質から。葉は大型で若い時には直径1mにも達することがあり成長にしたがって小さくなるという不思議。初夏に高いところに藤の花を逆さにしたような美しい花を咲かせます。

樹高は10~12m、葉は大型で長い柄があり広い卵型で浅く3~5裂し、長さ12~25cm。

5月に長谷ダムふれあいロードで見られるエゴの花との競演は見事です。