9月の薬草(ツルニンジン)

ノロノロの台風が過ぎ去って、予定していた由布岳麓には道路事情が悪くて行けず。急遽、小国町の石松薬草園に行く先を変えてGO!!

近くの平野展望台からは阿蘇五岳の涅槃像が臨める。

石松薬草園は個人で集めた全国の野草を育ててあって、たくさんの野草を見ることが出来る。沢の側の林の中という立地で、どの植物も大きく元気に育っている。

まず入り口付近はオミナエシやキキョウ、シラヒゲソウ。中に入るとハマカンゾウやタマアジサイ、コバノギボシ、タンナトリカブト、そして何と言ってもキレンゲショウマの群生。たくさんの蜂が花の中に潜り込んでは次の花へと飛び回って受粉に一役かっている。

そしてツルニンジンも大きな釣鐘のような花を咲かせている。

なかなか出会えない花だが、昨年は油山でも見られた。今年はどうだろうか・・・・


ツルニンジン(蔓人参) Codonopsis lanceolata     キキョウ科   

生育場所:山林に生える多年草

利用部位:根;山海螺(サンカイラ)

民間薬:去痰に煎服

茎がツルになり根が朝鮮人参に似ていることからの命名で、日本では食べる習慣はありませんが、韓国では高級食材として今でも食されているそうです。

茎はつる状で長さは2m以上になり、左右どちらにも巻きます。晩夏に釣鐘型の花を下向きに咲き、内側に濃い紫の斑があります。

三日月山の中腹で見つけました,そして油山では念願の花を見ることができました。今は自生のツルニンジンは少ないのでそっと観察してください。