
香椎浜の遊歩道を自転車で通り抜ける毎日。今年は寒い日が続いていなかなか咲かなかった水仙だが、今は長い首を伸ばして咲き誇っている。そして以前に比べると数は少なくなってしまったものの自生の藪椿も。もっともこれは高い樹木の陰で咲いているので、散歩してる人は気づいてないかもしれないなどと考えながら横目で見ていく。
先週、枯草をきれいに刈り取られたら、その下にはたくさん芽吹いていた。春は近い!!
そんな遊歩道脇にクマザサの茂る一角がある。いつも濃い緑の大きな葉を見せてくれるので、まったく季節感がなく、この時期の登場となった。もちろん、花も実もあるはずなのだが・・・・
残念ながら、まだそれは観察してない。調べてみたら数十年に一度開花するとか。これから、定点観察を続けてみよう。
クマザサ(隈笹)Sasa veitchii イネ科
生育場所:ほとんど観賞用に植栽される笹
利用部位:葉
民間薬:健胃薬として生葉を青汁として服用
歌舞伎の隈取が由来というクマザサ、最近は健康食品でもよく見ます。この隈取りは、若葉には無く、葉が越冬するときに縁が枯れて隈取りになるのです。
草丈1~1.5m、茎の下の方で1節から枝が1本ずつまばらに出て、稈鞘(かんしょう)(竹の皮)に、長く、粗い毛が密生し、葉の裏に毛がないのが特徴です。葉は線状長楕円形で、長さ20~25㎝、幅4~5㎝、先は急にとがり、基部は円く、冬に縁(へり)が白く枯れて美しくくま取ります。
昔から、クマザサの葉には防腐効果があるとされ、おにぎりや餅を包むのに用いられました。笹団子、笹寿司、ちまきなどたくさんありますよね。
また、野麦峠の野麦とは飛騨地方ではクマザサの実のことで、凶作の年にはその実を食べて飢えをしのいだとか。
天拝公園で観察しました。