6月の薬草(メドハギ)

今月久しぶりにホームの長谷ダムふれあいロードを同好会のメンバーと歩いてみた。10年前に歩き始めたこの道だが、目につく植物の種類は随分変わってきた。そして、同好会のメンバーも。というわけで、初心に帰って・・・・

以前はあんなに茂っていたカラスノエンドウ、スズメノエンドウ、ヤクシソウの数は随分減ってしまっている。その代わり、スイカズラ、サネカズラが近くで観察できる。私の好きなノダケ、ハリギリは相変わらず元気だ。おやおや、地味にメドハギも残っているが、その数は随分減っている。これは「当たるも八卦、当たらぬも八卦」とじゃりじゃり言わせるあの棒だと知り、小さな葉が3枚の複葉であることがわかり、少しずつ知識が増えていくことに喜びを覚えた、私の薬草観察の原点でもあることを思い出した。


メドハギ(筮萩)Lespedeza cuneata   マメ科

生育場所:山野に見られる多年草

利用部位:全草;夜関門(ヤカンモン)

民間薬:慢性気管支炎の止咳、去痰、急性胃炎に煎服

真っ直ぐ立った茎に密生した細かい葉が特徴です。茎が木化するので「当たるも八卦当たらぬも八卦」とまさぐった筮竹、高級すだれなどにも利用されました。

草丈60~90cm、茎は直立して多くの枝を分枝、有毛で縦に稜線があります。葉は互生し3出複葉、短柄を持ち密生しています。夏に葉えきから少し小形の蝶形花を散形につけます。

長谷ダムふれあいロードでは群生を見ることができます。