新型コロナウィルス禍で外出が制限されている。
予定していた行事は軒並みキャンセル。来週予定だった志賀島での薬草観察も諦めた。
でも、今年の桜も美しいし、タブノキの赤い新芽、シロダモも芽吹いている。
タブの新芽
シロダモの新芽
私の定点観察地点には、お約束のアケビの花が、多くの人には気づかれることもなく咲いている。秋になれば・・・・と思うものの、まだ実は見ることはできてない。
アケビ(木通)Akevia quinata アケビ科
生育場所:山野に生育するつる性落葉低木
利用部位:茎;局モクツウ(木通)
漢方処方:竜胆瀉肝湯、五淋散、消風散、当帰四逆湯
柔らかい5枚の小葉が掌をひろげたように(掌状複葉)つき、茎は蔓になって他に巻きついて伸びていきます。同属に3枚の小葉をもち鋸歯があるミツバアケビ、5枚が基本で4枚のものもあって鋸歯をもつゴヨウアケビ(アケビとミツバアケビの雑種)があり薬効は同じです。また、ムベは常緑なのに対してアケビは葉を落とします。
春に赤紫色の花を咲かせますが、ひとつの株に雄花と雌花をつけます(雌雄同株)。秋になると熟した果実が割れてゼリー状の胎座に覆われた種子があらわれます。このゼリー状の部分はほんのり甘いやさしい味で、昔から山遊びする子供たちのおやつでした。この「開け実」が転じてアケビとなりました。
三日月山の登山道、長谷ダムふれあいロード、油山、志賀島と行く先々でみることができます。