雨上がりの日曜の朝、香椎浜の遊歩道を歩いてみた。
路上に落ちている赤い実、5月にはソメイヨシノの小さなさくらんぼだったのが、今はこんな大型の実。
見上げてみるとこんな大木のヤマモモ。
今年は豊作。ヤマモモ酒にしたらいいだろうな。
鳥たちはあまり好きではないのか、さくらんぼほどには遊びに来てない。
今、浜には目立った花は少ないが、マサキやハマユウの花を観察。
トベラやハマボウは蕾をつけている。
ヤブツバキも実を太らせている。
センダンは以前ほどの勢いがなく心配してるが、幼木はたくさん見られる。
残念ながら、清掃の時に刈り取られてしまっているようだ。
先々週、ブルドーザーも入って大規模な砂浜の整備、清掃が行われた。打ち上げられた枯枝やペットボトルはきれいに取り除かれ、新しい砂が入り、多くの人が砂浜で遊んだり、トレーニングをしたり
でも、これは人工のビーチの姿
本来そこにある植物との共存、何とかならないものか・・・・
そんなことを考えながらヤマモモの実を見上げてしまった。
ヤマモモ(山桃)Morella rubra ヤマモモ科
生育場所:山野に生える常緑高木
利用部位:樹皮;揚梅皮(ヨウバイヒ)、果実;揚梅(ヨウバイ)
民間薬:打撲、捻挫、やけどに外用、下痢止めに揚梅皮を煎服。果実酒にして滋養強壮、冷え性に。
漢方処方:揚白散
三日月山登山道途中の休憩所に株立ち(1本の根元からたくさんの茎が立ち上がっている)した大木があります。
樹高約15m、葉は肉厚で光沢があり、葉の根元から中央部にかけて太くなる長楕円形で枝先に集まって生えていて、雌雄異株で春に数珠つなぎに小さな桃色の目立たない花をつけ、初夏に粒々の赤い実が食べごろになります。樹皮はタンニン(ポリフェノール)を含み消炎や下痢止めとなります。
また樹皮は古くから染料として用いられ、漁網を染めるのに使われていました。これは塩水に強いからで、色だしにミョウバンを用いると黄色、鉄塩を用いるとこげ茶に染まります.
3月に見られたヤマモモの花