今年は季節が数週間早く巡って来る。桜の花は蕊まで落ちて、今はすっかり葉桜だ。
4月の第1週に茶道の研修で行った京都でも歩くところすべて花吹雪だったが、二条城のライトアップされた枝垂桜にはかろうじて出会うことが出来た。
さて、今月の薬草は・・・・
コロナ前に行った由布岳の麓のアルバムから。
そんな中で今回取り上げるのはジロボウエンゴサク。こんな可憐な草が薬になるとは信じられない思いだ。もちろんとても高価になるので、地産地消の和漢薬が庶民の味方だったというわけ。
ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索) Corydalis decunbens ケシ科
生育場所:低地の草原に生える多年草
利用部位:根茎または全草;夏天無(カテンム)
民間薬:高血圧、リウマチに粉末を服用
同じキケマン属のエゾエンゴサクは生薬延胡索として漢方処方の安中散などに用いられますが、男池でみつけたこちらのジロボウエンゴサクは小さく、繊細で、使うのはかわいそうです。
昔、スミレを太郎坊と呼びこれを次郎坊と呼んで、絡み合わせて引っ張ってどちらが先にちぎれるか競ったということです。 草丈10~20cm、2~3回3出複葉で長い柄があり、春に紅紫色の花を咲かせます。