11月の薬草(コセンダングサ)

いつまでも暑くて秋はどこに?

と思っていたら、いきなり初冬の装い。

山や野原も花はほとんど見られず、色とりどりの実や様々な形の種子で子孫を残すことに注力しいる。

近くのかしいかえんの跡地ではセイタカアワダシソウやヨウシュヤマゴボウとともにコセンダングサが黄色いぽつっとした花とともにトゲトゲの種子をつけて、誰かに運んでもらおうと待ち構えている。

これはキク科の植物で何とも冴えない筒状花だけ。花びらのようなもので昆虫を惹きつけなくてもちゃんと受粉をするらしい。このセンダングサ属には花びらのような舌状花を持つセンダングサやシロバナセンダングサも見ることが出来る。


コセンダングサ(小栴檀草)Bidens pilosa   キク科

生育場所:やや湿った野原に生える一年草

利用部位:全草

民間薬:解熱、下痢止めに煎服

草丈25~90cm、四角い茎で葉は対生、ギザギザがあり3つに完全に切れ込んでいることが大きな特徴です。秋に黄色い筒状花のみからなる頭花をつけます。種になるとタネのひとつひとつに数本の棘があり服にひっつく「ひっつき虫」の一種です。江戸時代に帰化し、葉が栴檀に似ていることからこの名がつきましたが、センダングザより小さくはありません。花の少ない秋の野ではよく目につき、外来生物法で要注意外来生物に指定されています。

また、センダングサとの違いは、舌状花の有無で、コセンダングサは筒状花のみで、センダングサには5個の舌状花があります。

志賀島でみつけました。