12月の薬草(ユズ)

今日は冬至。
冬至と言えば、冬至かぼちゃと柚子湯。

これは冬至と湯治のシャレでしょうが、この時期の柚子湯は身体をポカポカと温め、風邪の予防になるとの知恵。
柚子のよい香りとあいまって、リラックス効果も。

また、和食ではアクセントとして大活躍。
我が家の初釜の会席膳の煮物碗にへぎ柚子は欠かせません。
また、青い柚子と青唐辛子でつくる柚子胡椒、おいしいですよね。

さて、「桃栗三年柿八年」とはよく言いますが、その後に
「柚子は九年で花が咲く」
また、
「柚子の馬鹿めは十八年」
と続くとかで、ユズは果実を結ぶまで非常に時間がかかりますが、みかん科の植物のなかで、最も寒さや害虫に強い植物です。

 

ユズ(柚子)Citrus junos Sieb    ミカン科

生薬名:枳実(キジツ)
生育場所:人家や畑などに栽培される常緑小高木
薬用部位:果実
薬効と利用法
民間療法で芳香性健胃、発汗、鎮咳去痰剤として生姜、砂糖を加えて熱い湯で服用

樹高3~5m、枝にはトゲがあり、葉は互生して先端は尖っています。初夏、葉えきに5弁の白い花をつけ、果実は果皮に凸凹があります。