2月の薬草(ノビル)

暦の上では春だというのに、まだまだ寒いですねえ。
例年なら梅の便りもあるころだというのに、まだまだ固い蕾のままです。
とはいえ、庭の蝋梅やマンサクは盛りをすぎて、道端の水仙も花盛り。菜の花も咲き始めました。

舗装してない薬局そばの駐車場は、私の秘密の薬草観察スポット。そこに、見つけました。ノビルの群生を。
1本抜いてみると、小さな鱗茎がちゃんと育っていました。あと1週間待って、採取することにします。

今からしばらくは若菜摘み、山菜の季節。なかでもノビルはカリッとした食感で、生で酢味噌和え、ニンニクと炒めて、私の大好物です。

 

ノビル(野蒜)Allium macrostemon  ヒガンバナ科

 

中国名:山蒜
生育場所:草地に生える多年草
利用部位:鱗茎
薬効と利用法
民間薬として不眠に煎服。虫刺されに外用

万葉の昔から食べられていたということで応神天皇の
「いざ子ども野蒜摘みに蒜摘みに」と歌に詠まれています。春に球根の部分を酢味噌で食べるのが最高です。
蒜はネギやニンニクの古名で野に生える蒜の意味です。その名の通りネギのような細い葉を出しますが、白い粉をふくことで見分けがつきます。初夏に白い小さな花を茎の先端に1個つけますが、大部分はむかごになります。
四王寺で見つけました。