先週、薬草観察にいつもの仲間と志賀島へ。
10月に行なう大々的な観察会の下見で、めぼしい薬草に荷札を付けていく作業で、33種。
一昨年は10月末に志賀島に入り、その時もうひげを出しておじいさんになっているセンニンソウの群生に出会い、今回は花盛りを期待していたのだが・・・
ありました!!
但し、あの大群生ではまく、小さなかたまりで。
それにしても、民間療法では葉をもんで貼り付けると慢性扁桃腺炎に効果があるということだが・・・・・
抗体反応かともいわれているものの、作用機序は謎のまま。
基本的に有毒なので、くれぐれもご注意を!!
センニンソウ(仙人草)Clematis terniflora キンポウゲ科
生薬名:局イレイセン(威霊仙)の代用
生育場所:原野に生えるつる性多年草
利用部位:根
漢方処方
疎経活血湯
晩夏に美しい花を咲かせクレマチスの原種ともいわれます。つる性の茎は木質で長く伸び、葉は対生で、有柄、羽状複葉、小葉は3~7枚で長卵形です。8~10月に白い花を咲かせますが、果実は白い羽毛状の毛玉のようになり、これは毒性があるので使用しません。果実の残った長い白い毛を仙人の白髪やヒゲに見立てたのがこの名の由来です。又別名「ウマクワズ(馬喰わず)」は有毒で馬も食べないということで注意。
志賀島の潮見台付近では群生しているのを見ることができます。