2月の薬草(マンサク)

2月ももうすぐ終わり。

今年は梅の花はもう満開を過ぎ、そしてやっかいな杉の花が満開間近で、多くの人を悩ませている。

今日はマンションの植え込みのマンサク(金縷梅)の花が開いているのを発見。先日旅したイタリアではミモザの黄色い花が盛りだったが、春は黄色い花で始まる。目の高さには、金縷梅、山茱萸、そして足元には、蒲公英、一面の菜の花。ああ待ち遠しい!!

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マンサク(満作)Hamamelis japonica   マンサク科

 

 

生育場所:山地にふつうに見られる落葉小高木

利用部位:葉

薬効と用い方:民間で下痢止めの煎服、皮膚病に外用、口内炎にうがい

 

春先他の花に先がけて黄色い花を咲かせます。「まず咲く」からマンサクになったのだ、とはこの時期茶花にこの花を使う筆者の母が毎年必ず口にする言葉です。

樹高3~10m、幹は多数枝分かれして、葉は互生、ひし状円形で上半分は波状鋸歯、下半分に鋸歯はありません。早春、葉より早く黄色い花をつけます。花は細いひも状のちじれた4枚の花弁と赤褐色のがく片が特徴で、その様子は踊り子の手足のようにも見えます。

別名に「ネソ」がありますが、刈柴や筏を結い縛る材料のことで、その昔、山に入ったらロープの代わりにマンサクやクロモジの細い枝を使っていたようです。