新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
さて、年明けは福をもたらすこの花から。
とは言っても、九州では自然の中で出会うことは少なく、私も久住の草原でやっと会えました。開花期は2月から3月で、旧暦の正月ごろに咲き始めるので、元日草(ガンジツソウ)や朔日草(ツイタチソウ)の別名もあります。
今年は福寿草の7つの芽を寄せ植えにした「福山」を手に入れ、天気のいい日は外に出して可愛がっていましたが、やっと花を咲かせ始めました。見ているだけで幸せな気持ちになれます。
フクジュソウ(福寿草)adonis ramose キンポウゲ科
生育場所:草地に生える多年草
利用部位:根および根茎
有毒
残念ながら、キンポウゲ科の例にもれず有毒。
初めは茎が伸びず、笣に包まれた短い茎の上に花だけがつきますが、次第に茎や葉が伸びて、いくつかの花を咲かせます。この花は花弁を使って日光を花の中心に集め、その熱で虫を誘っているのです。そのため花は日が当たると開き、陰ると閉じます。
私たちも、急に春めいた3月の久住の草原で、日がさすにつれてあたり一面の福寿草がいっせいに開き、その中でお弁当を食べるという至福のときを味わいました。
夏になると地上部が枯れて跡形もなくなり、次の春まで地下で過ごす、典型的なスプリングエフェメラル(春の妖精)です。
「朝日さす老師が家や福寿草」与謝蕪村