6月の薬草(コウホネ)

今年もホタルの季節がやってきた。

薬局近くのアイランドシティ中央公園の「ぐりんぐりん」でホタルカフェが開催されるということで行ってみた。

この季節、7時に着いてもまだまだ明るい。というわけで、池の周りを散策。

すると、先日の市民向け薬草観察では雄しか見せられなかったヤマモモの結実、エゴノキには猫足の虫えいが・・・・

 

 

 

 

池にはアシが茂っていて、その間をアジサシと思われる小鳥が飛び回っている。

水草、浮草も様々に育ち、人工の公園も十年以上経って、ビオトープへとなりつつある。

 

と、黄色い花が!!!

「ま、さ、か!!」

なんと、紛れもないコウホネでした。

こんなところで出会えるとは・・・・

ハート形の葉を水面から突き出し、更に首を伸ばして艶やかな黄色いころんとした花を咲かせています。根が白くて、骨に見えるとかで、生薬名もセンコツ、和名の河骨。でも、こんなに愛らしい花なんですよ。

 

因みに、まだその池で蛍が育つには時間がかかりそうで、ホタルカフェは飼育施設の中でした。

 

 

コウホネ(河骨)Nuphur japonica   スイレン科

生育場所:池、河川の岸辺に生える水生多年草

利用部位:根茎;(局)センコツ(川骨)

民間薬:産前産後、月経不順の止血に煎服

漢方処方:治打撲一方

 

根茎は太く横に這っており、内部は白色で海綿質、葉は根生sじょ、長い柄を持ち水中、水面、水上にあります。水面から出ている葉は長楕円形で切れ込みがあり、20~30㎝の長いハート形。夏に花茎を伸ばし黄色い花を1個つけますが、花のように見える5弁の花弁状のものは萼でリボン状のものが花弁です。

コウホネの名前の由来は、地下茎が泥の中で長く伸びて節があり、折ると白いのを動物の骨にたとえて河の骨から転化しました。