5月だというのに真夏日というここ数日。季節の感覚が狂いっぱなしだ。
気がつけば5月も今週で終わり。
長谷ダムふれあいロードの春の薬草観察のヒロインとも言えるナルコユリ。見事な株があり、例年決まった場所で出会うことができるのだが、今年は4月中の観察会で、まだ小さな蕾だった。
鳴子の説明も相手に応じて、「稲穂の垂れる時期に、スズメが来ないようにジャラジャラと鳴らす・・・」で分かってもらえると、この花のイメージにピッタリなのだが、「よさこいソーランの時使う・・・」では、この連なっている様子とは結び付かない。なかなか骨が折れる。
というわけで、鳴子は秋の季語だが、ナルコユリは春に花を咲かせて秋に黒い実をつける。
ナルコユリ(鳴子百合)Polygonatum falcatum キジカクシ科
生育場所:丘陵地に生える多年草
利用部位:根茎;黄精(オウセイ)
民間薬:強壮薬として煎服。薬用酒は滋養強壮、体力増強に
一房に花が3~5個鈴なりに下がっている様子を鳴子(水田で害鳥を追うのに使った)に見立てたこの花、三日月山の上のほうや長谷ふれあいロードで見ることができます。
よく似たアマドコロは、花が1房に1~2個、茎が角張っているのに対し、ナルコユリは1房に3~5個で葉が広く茎もつるんとしていることで区別できます。
草丈50~80cm、茎は上部に斜めに伸び、葉は2列互生、皮針形で8~13cm、初夏、葉えきに3~5個ずつ緑白色花を散房状に下げて咲かせます。