今年は本当に忙しい。
母親の人生の最終章へ、その後見役を勤めることの大変さを痛感している。
自分のことならある程度後回しにできることも、母のことになると待ったなし。そして、揃えるべき書類、契約ごとの多いこと。
まあ、それでも本人が落ち着いて過ごせる環境が整いつつあるので、私の頑張りも「好し」でしょう。
と言い訳をして、10月は初めて「今月の薬草」に穴を開けてしまった。何とも残念。
さて、気を取り直して11月は・・・・・
我が家の近くにある香椎花園のフェンスに絡みついているアケビ、ノブドウ、ヘクソカズラ。
アケビの実
ヘクソカズラの実
とりわけノブドウは今年も色とりどりの実をつけています。こんなに可愛い実でこんなに身近に見られるのに、こうして薬草観察を始めるまでまったく知らなかったことが、今となっては不思議でなりません。
ノブドウ(野葡萄)Ampelopsis glandulosa ブドウ科
生育場所:野原、山地に生える落葉つる植物
利用部位:根;蛇葡萄根(ジャホトウコン)
民間薬:関節痛に煎服
エビヅルと葉が似ていますが、エビヅルは葉裏全面に赤褐色の毛があるのに対し、ノブドウは薄く葉裏の脈腋にだけ毛があることで区別できます。夏の開花期になると、雌しべの子房にブドウタマバエなどの小さな昆虫が産卵し虫こぶをつくるので、果実は不ぞろいで、中には多量のタンニンを含んでいるため渋くて食べられません。この秋になる果実は空色や紫、白と様々な色ですが、ブドウのように房にはなりません。
茎は節があってジグザグ、葉は互生、円形で3~5裂して鋸歯縁、巻きひげは葉と対生し二股に分かれます。
志賀島、長谷ふれあいロードでも観察できました。
これは6月に撮ったノブドウの花です。
秋吉台エコ俱楽部発行の「秋吉台で出会った花」では、この深く切れ込むものをキレハノブドウと記載されていますが、私はどちらもノブドウということで・・・・