やっと緊急事態宣言解除!!
夏を感じさせる陽気の中、晴れ晴れと気心の知れたメンバーで新宮海岸へとでかけてみた。
西鉄新宮で下車、海岸へ出るまでの間に見事なタイサンボクの花に出会う。
盾の松林に入る。松葉を敷き詰めたみたい、ふかふかで気持ちいい。
コバンソウ、エビヅル、アケビ、ミツバアケビ、ムベ、ドクダミ、タラノキ・・・・・次から次とたくさんの種類の植物が、それもとても元気な姿を見せてくれる。この時期は絶滅危惧種のイチヤクソウも可憐な花を咲かせている。
イチヤクソウの花
松林を抜けて砂浜に出る。景色も一変すると同時に、植生も一変!!
見事な浜の植物のオンパレード。ハマボウフウ、ハマゴウ、スナビキソウ、カワラヨモギ、コウボウムギ・・・・
スナビキソウの花
どれも、分厚い葉を持って強い日差しに立ち向かっている。この中で、まだ今月の薬草にあげてないハマボウフウを取り上げよう。
ハマボウフウ(浜防風)Glehnia littoralis セリ科
生育場所:海岸砂地に自生する多年草
利用部位:根、根茎;局ハマボウフウ(浜防風)
漢方処方:荊芥連翹湯、清上防風湯、大防風湯、防風通聖散(局ボウフウの代用)
新宮海岸では梅雨前の砂浜にたくさんの花を咲かせていました。
海岸の植物特有の厚い葉の表面にはクチクラ層が発達して、1-2回3出複葉で小葉には不揃いの鋸歯があり紅を帯びた長い柄を持ちます。草丈は低く、根はゴボウに似て地中深く伸びています。花期は5-7月、白い毛のある花茎が立ち上がり、カリフラワーに似た白い花を咲かせます。
風邪(フウジャ:この場合は感冒ではない)を防ぐという意味で「防風」、これは漢方薬で有名な中国産のセリ科の植物です。ハマボウフウはその代用となり、加えて、根が深くはびこることで浜辺の砂が飛び散るのを防ぐことの意味も加えて「浜防風」の名がつけられたという説があります。
新芽は高級料亭での刺身のつまに使われていて、酢味噌和えやてんぷらでも食べられます。それで別名を八百屋防風、以前はそれほど身近な食材だったようです。