10月の薬草(カワラタケ)

久しぶりにFさんと長谷ダムふれあいロードへ。

昨日の雨風で雑然とした遊歩道。この時期花は少ない。

萩の花が少し残っている。ヤクシソウも以前のような群生は見られない。

ナワシログミの花が咲き始めている。

その代わり、たくさんの団栗(どんぐり)と果実。これが秋の野原の醍醐味。

アラカシのどんぐり

クヌギのどんぐり

フユイチゴ

ナルコユリの実

ヤブランの実

そして、ヌルデのところでは塩附子(えんぶし)という果実だけでなく、五倍子(ごばいし)という生薬になる虫こぶも多数発見!!

ヌルデの実(塩附子)

ヌルデの虫こぶ

茶色くなった虫こぶを割ってみると・・・・

動いている!!

この虫が飛び出す前の虫こぶを熱湯に入れてタンニンを抽出するということになるわけだ。

ところで、今月の薬草は、というと今あげたすべてはもう既に一度取り上げてしまっている。

秋は実りの季節であるとともに、キノコの収穫期でもあるが、ふれあいロードの桜の木にも見事なカワラタケが育っていた。これを取り上げることにしよう。


カワラタケ(瓦茸)Coliolus versicolor    タマチョレイタケ科  

生育場所:山地にみられる菌類の一種

利用部位:子実体

医薬品:抗がん剤クレスチンの原料

枯れた幹や倒木、切り株に群生しているのを普通に見ることができ、この傘が重なり合っているのを屋根瓦にみたてました。昭和50年代にガンに有効ということで、大ブームがおこりましたが、これは多糖体の免疫賦活作用によって自然治癒力を増強することによります。三日月山登山道の中腹で、また油山でも見つけました。