薬草の代表のようなゲンノショウコ。以前から陰干にした生薬は扱っていたものの、こうして薬草観察を始めるまでは、この可愛い花は知りませんでした。先日行った樫原湿原にも、早々と咲いていましたよ!
ゲンノショウコ(現の証拠)Geranium thunbergii フウロソウ科
生薬名:局ゲンノショウコ
生育場所:道端、あぜ道にみられる多年草
利用部位:地上部
薬効と用い方:民間薬として下痢止め、整腸、健胃に煎服
昔からよく知られた薬草で、のめばたちどころに効果があらわれることからこの名がつきました。
草丈30~50cm、茎は地面に這い、枝分かれして先は立ち上がっています。長柄のある葉は掌状に深く3~5裂、初秋に葉えきから5弁の花びらの可愛いピンクの花を咲かせますが、本州ではほとんどが白でピンクは見られないそうです。
花がないとき、有毒のウマノアシガタとの見分け方はゲンノショウコには若葉の切れ込みのところに紫色の斑紋があること、葉の裏をみると葉脈が浮き出ていること、葉柄の根元に托葉があることです。
四王子山や油山でたくさん見られました。