7月の薬草(キカラスウリ)

梅雨明けはまだか・・・
それなのに、もうすでに夏バテしています。
でも、こんな季節に、こんな涼しげな花に出会えれば、少しうれしい。
一昨年は、我が家のそばのフェンスでも、この花が見られたんですが、見事に刈られてしまって、今年はまだ会っていません。

  

  誰が編みしレースぞ黄烏瓜の花

 

キカラスウリ(黄烏瓜)Trichosanthes kirilowii  ウリ科

 

生薬名:根:局カロコン(栝楼根)

実:栝楼実 種子:栝楼仁

生育場所:山野に生えるつる性多年草

利用部位:根、実、種子

薬効と用い方:民間薬として局カロコンはベビーパウダーの原料。解熱、鎮咳にカロコンを煎服

漢方処方:柴胡桂枝乾姜湯、柴胡清肺湯

 

カラスウリとよく似ていて、志賀島でも四王子山でも両方見ることができます。

夏、カラスウリが夜咲いて朝しぼんでしまうのに対し、キカラスウリは翌日の午前中まで白いレースをつけた珍しい花をみせてくれます。葉も触ってみるとビロード状の毛があるのがカラスウリでつやつやして毛がないのがキカラスウリ。これで、実が色づかなくても区別ができます。

 

 

 

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA