3月の薬草(セリバオウレン)

暖かくなって来た。待ちに待った野歩きの季節の到来だ!!

今年の薬草観察、皮切りは・・・

とある情報を聞きつけてセリバオウレンを目的に9名ででかけた。

 

たくさんの新芽をつけているのはニワトコ。花芽も交じり、月末にはたくさんの花が見られそうです。

この新芽は天ぷらでいただきましょう!!

 

 

あれあれ・・・

キクラゲがあります。

干して炒め物にしましょう!!

 

イタドリは去年の残骸が。

 

そして、早くもマムシグサは花を咲かせていました。

 

でもでも、肝心のセリバオウレンはどこ?

情報をもとに、林の中へ・・・・

すると、

「あったぁ~」

たくさんのセリバオウレンの群生です。

白い可憐な花を咲かせています。

小さな花なのに、大きな株を作っていました。

 

 

セリバオウレン(芹葉黄連)Coptis japonica   キンポウゲ科

 

生育場所:山地の木の下に自生する多年草
利用部位:根茎;(局)オウレン(黄連)
民間薬:苦味健胃、整腸剤として、粉末または煎液にて内服
漢方処方:三黄瀉心湯、温清飲、黄連湯、黄連解毒湯など
医薬品:殺菌性健胃整腸薬ベルベリン原料

 

早春の天拝山で出会ったこの花、こんな可愛くて薬用にもなるとは。
葉は2回3出葉で小葉は深く切れ込んでいます。1㎝ほどの白い花を春咲かせますが、雄しべが長く、花弁状の萼片と花弁が合わせて15個以上あります。雌雄異株で紫色を帯びたのが雌花です。
重要な生薬で、下痢止めなどに用いられるベルベリンが含まれています。
また黄連は仲春(啓蟄から清明までの頃)の季語で、昔は身近な花であったことが伺えます。