4月の薬草(スミレ)

誰もが知っているこの花。
宝塚のテーマソング「すみれの花咲く頃」
私の世代なら岩崎宏美の「すみれ色の涙」
可憐な乙女のイメージです。

でも、最近まで早春から咲く園芸種のパンジーやビオラは知っていても、野生のすみれを見たこと、というより気づいたことはほとんどありませんでした。
でも、今の季節、道端の片隅に、他の草のかげでひっそり咲いているのです。

スミレの種類は本当に多く、代表的なものだけでも、
スミレ、タチツボスミレ、ニオイスミレ、キスミレ、アカネスミレ、エイザンスミレ、ヒナスミレなどなど

くじゅう高原のキスミレは群生していました。

 

スミレ(菫)Viola mandshurica    スミレ科

 

生薬名:紫花地丁(シカジチョウ)
生育場所:野原に生える多年草
利用部位:全草
薬効と用い方
民間薬として腫れ物に葉を塩でもみ外用

すみれ色のみんなが知っている可憐な花、私たちが一般的にスミレと総称しているものは種類が多く、菫の中のスミレがこれ。名前の由来は花弁の形が大工が使う墨壺に似ているため墨入れから。
茎はなく、根元から花茎と葉を出します。草丈7~11cm、葉は三角状長卵形、縁にゆるやかな鋸歯があります。
紫色の花が終わった頃から、奇妙な緑白色の花が目立つようになります。一見実にも見えますが、これは閉鎖花といって、決して開くことなく自己受粉をして種をつくり、子孫を残します。長谷ふれあいロードでも見ることができました。

「春の野に菫つみにと来(こ)し我そ野をなつかしみ一夜寝にける」  万葉集 山部赤人