誰もが知っているこの花。
宝塚のテーマソング「すみれの花咲く頃」
私の世代なら岩崎宏美の「すみれ色の涙」
可憐な乙女のイメージです。
でも、最近まで早春から咲く園芸種のパンジーやビオラは知っていても、野生のすみれを見たこと、というより気づいたことはほとんどありませんでした。
でも、今の季節、道端の片隅に、他の草のかげでひっそり咲いているのです。
スミレの種類は本当に多く、代表的なものだけでも、
スミレ、タチツボスミレ、ニオイスミレ、キスミレ、アカネスミレ、エイザンスミレ、ヒナスミレなどなど
くじゅう高原のキスミレは群生していました。
スミレ(菫)Viola mandshurica スミレ科
生薬名:紫花地丁(シカジチョウ)
生育場所:野原に生える多年草
利用部位:全草
薬効と用い方
民間薬として腫れ物に葉を塩でもみ外用
茎はなく、根元から花茎と葉を出します。草丈7~11cm、葉は三角状長卵形、縁にゆるやかな鋸歯があります。
紫色の花が終わった頃から、奇妙な緑白色の花が目立つようになります。一見実にも見えますが、これは閉鎖花といって、決して開くことなく自己受粉をして種をつくり、子孫を残します。長谷ふれあいロードでも見ることができました。
「春の野に菫つみにと来(こ)し我そ野をなつかしみ一夜寝にける」 万葉集 山部赤人