3月の薬草(カラシナ)

今年も早々に福岡では桜の開花宣言。

次々と花が咲く楽しい季節の到来だ。

この季節、車を走らせていると道端に菜の花に似た黄色い花の群生に出会う。菜の花よりシュッとしたカラシナだ。昨日は南関インターの近くの上内峠付近で迎えてくれた。


カラシナ(芥子菜)Brassica juncea   アブラナ科

生育場所:地中海沿岸または中国原産の越年草

利用部位:種子;芥子(ガイシ)

民間薬:神経痛、リウマチ、気管支炎、肺炎に外用

春の道端、ナノハナかと思ったら細い葉のカラシナだったということが多いことに気づきました。

茎は80㎝~1mで直立、根生葉は長柄のへら型で羽状に切れ込みがあり、鋸歯があります。茎葉は互生、長楕円形で鋸歯はありません。4月,黄色い4弁の十字状の花を総状花序につけ、円柱状の鞘の中に球状の種子を作ります。 日本への伝来は弥生時代ともいわれ、おでんに欠かせない和辛子の原料がこれです。マスタード(洋からし)の原料のシロガラシは同じアブラナ科の別種です。そして、シロガラシの種子は白芥子として漢方処方に配合されます。