この時期になると、山は華やかに紅葉して装うのに対し、野原はわずかに蔦紅葉などの彩りはあるものの、ほとんどの一年草はその役目を終えて枯れていく。
茶花を求めて香椎花園の裏側から香椎浜へ。そこで、森との境のフェンスに巻きついているヒヨドリジョウゴの赤い実を見つけた。こんなに近くで出会えるなんて・・・・
奥の森ではたくさんの鳥が囀っていたけれど、それがひよどりかどうかは・・・・
赤い実のアクセントで今日の茶花はイケてる!!
コセンダングサとイヌホウズキをそえて。
ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)Solanum lyratum ナス科
中国名:白英(ハクエイ)
生薬名:白毛藤(ハクモウトウ)
生育場所:山地、丘陵地、道端に生えるつる状の多年草
利用部位:全草
薬効と利用法
有毒
つる状の多年草で上のほうは卵型、下のほうは3~5に深く切れ込んだりと部位によって大きく異なった葉は互生、初夏に白色の小さな花をつけ、実は赤く熟します。枝は軟毛が密生し、初秋に葉と対生の集散花序に白い小さな花をつけます。この花は5弁の花びらをもち、やがて反り返って合わさった葯がよく見えます。
鵯が好んで食べるということから、また赤い実に鵯が群がる様子を酒に酔って騒ぐ人たちの様子に似ているからとの説もありますが、実際はそれほど好まないようで赤い実は冬まで残って冬枯れの野によく映えます。
志賀島で見つけました。