新しい年を迎えて、月にひとつずつ薬草を調べて載せていくことを目標にたてた。
そこで1月の薬草は縁起物の南天をとりあげましょう。
メギ科の常緑低木のナンテンは彩りの少ないこの季節に鮮やかな赤い実で目を楽しませてくれます。私の実家でもこの赤い実をもとめて鳥たちがやってきます。「難を転じる」に通じ、縁起木として正月飾りに使われるのはご存知ですね。
赤飯の上にナンテンの葉を乗せるのは、ナンテンの葉にナンジニンという成分を含み、これが解毒作用のあるチアン水素をごく微量発生させ腐敗を防ぐから。このことを昔の人は経験上知っていたのでしょう。
南天のど飴はドレミ薬局でも販売していますが、乾燥させたナンテンの実は咳止めとして昔から使われています。
こんな句を見つけました。
南天の実のひかげれば母の咳 加倉井秋を
さて、我が家の南天は実が少なく・・・・・
その代わり、万両は紅白見事な実をつけていました。