8月の薬草(オミナエシ)

今年は梅雨明けが早かった分、暑い夏が長く続きますねえ~
でも、庭にはもう秋の七草のひとつ、女郎花(オミナエシ)が咲いています。
 
萩(ハギ)桔梗(キキョウ)尾花(オバナ)葛花(クズバナ)女郎花(オミナエシ)藤袴(フジバカマ)撫子(ナデシコ)の花
こう歌われる秋の七草は全て薬草です。
 

 
オミナエシ  スイカズラ科
生薬名:敗醤根(ハイショウコン)
生育場所:山野
採取時期:秋
利用部位:根
薬効と用い方:民間薬として腫れ物に煎服。
漢方処方:?苡附子敗醤散
 
秋の七草に入っている可愛い花。8~10月に黄色い米粒状の小さい花を傘を逆に開いたように咲かせます。長谷ふれあいロードでもわずかに見ることができます。
風にそよぐ細長い茎がいかにも女性的で,かっては「美しい人」を表していた言葉、女郎の名がつきました。
源氏物語に
 
花といえば名こそあだなれ女郎花なべての露に乱れやはする
 
の記述があり、その頃にはすでに女郎花の名が定着していました。
生薬名の敗醤は乾燥させるときに醤油の腐ったような臭いがするところからきています。