新年明けましておめでとうございます。
元旦、おせち料理、初詣、七草がゆ、十日恵比寿、初釜と新年の行事も滞りなく・・・
こうして毎月更新している薬草も、いよいよ3年目に入りました。毎月、何にしようか迷いながらも何とか続いています。
今月は母子草(ハハコグサ)を取り上げました。
今、花が咲いているわけではないのに、不思議に思われるでしょうね。
正月七日の人日に、今年も健康でありますようにと願って、春の七草の入った七草粥をいただくという風習。今は七草もパックにつめられて売られていますが・・・
「芹(セリ)薺(ナズナ)御形(ゴギョウ)繁縷(ハコベラ)仏の座(ホトケノザ)菘(スズナ)蘿蔔(スズシロ)これぞ七草」
実はこれで言う御形が母子草なのです。
春に黄色い小さな花を咲かせますが、摘み草とされるのは冬から早春の若芽の時期です。秋に芽を出し、小さなへら状の葉を地べたに広げて冬を越します。葉には綿毛がびっしり生えて白味を帯びています。
ハハコグサ(母子草)Pseudognaphalium affine キク科
生薬名:鼠麹草(ソキクソウ)
生育場所:野原に普通に見られる越年草
利用部位:全草
薬効と用い方
民間薬として痰、咳に煎服
春に柔らかいうす緑色の葉の先に黄色い花がつぶつぶになって咲きます。春の七草の御形(ゴギョウ)のことで昔は草もちに使われたそうです。名前の由来は茎と葉が白い毛で覆われている(ほうけている)様子から「ホウコグサ」転じて「ハハコグサ」、柔らかく優しそうなイメージから母子草が定着しました。
同じキク科に「チチコグサ」という茶色い花を咲かせる地味な野草もあります。
草丈20~30cm、茎は基部から分枝して直立、葉とともに白い軟毛があります。葉は互生、細い披針形、春、茎の頂に散房状に淡黄色の小さい頭花を密集させ、綿毛で種を飛ばします。
長谷ふれあいロード、四王寺で見られます。